ニューヨークひとり旅だん。

行って来ましたニューヨーク。

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20年ぶりくらいです。
空港からマンハッタンへ向かう車の中から見える景色、思っていたよりずっと鮮明に覚えていて、懐かしいような、切ないような気持ちで泣きたくなりました。
高校で1年、その後大学時代は毎年夏休みをニューヨークで過ごしていました。
いろんなことが可能なはず、とがむしゃらに生きていたニューヨークにいた頃の私、今の生活に不満があるわけではないけど、叶わなかったことも多く、あの頃の私にごめんと言いたくなるような、そんな思いです。

今回の旅の目的、勤続10年の記念品も無事に購入。

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ニューヨーク着いて、ホテルのチェックインまで時間があったのでティファニー本店に買いに行ってしまいました。
まだ飛行機降りて2時間というと、疲れているでしょ、とコーヒーやお水を出してくれた、とっても優しい店員のDanaちゃん。

World Trade Centerで祈りを捧げ、あの日からたくましく生き返ったマンハッタンを眺めます。

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大好きな自由の女神を遠目にブルックリン橋を歩いて渡る。

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好きな街をただ歩くだけの贅沢旅行。
32,000歩超えです。

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タイムズスクエア近くで
I am just hungry. I need 32 dollars for the bus ride home.
と段ボールに書いていたのは20代後半でしょうか、若い男性でした。
Homeless、家がないってことだから、別に若い人がそんな環境にいる、っていうのも可能性としてあることはわかっていても、実際目にしてしまうと悲しい。
彼にもきっと心配しているお母さんがいるよね。
32ドル、出せない金額ではないし、それくらいで彼が家に帰れるなら出してみるか、としばらくその場で悩み、でも決心つかないまま、とりあえず今日はこれだけ、と目の前のスタバでサンドイッチやらドリンクを買って、タイムズスクエアの騒音の中で眠る男性の横に置きました。
I think I want to help you but I do not know the best way to do it. 
その一言が口に出せなかった。
伝わるかな、彼が言っていることが理解できるかな、不安だったのが大きな理由です。
明日、また会えたら一緒にバスターミナルへ行って、バスに乗せよう、と決心して。

翌日、ダウンタウンがなんか騒がしいなーと思ったら、Gay Pride Paradeで5th Aveが封鎖ですって。

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えーーー
街を横断できない。
ただ北上するしかない。

結局Union Squareから54th Streetまで歩いて、タイムズスクエアの男性には会えずじまい。

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結果として騙されたかもしれないけど、彼をバスに乗せたかったなー
32ドルとわざと現実的な金額を書いて観光客の同情を引こうとしていたのかもしれないし、現金を渡していたら、それをどう使ったのか、私には知ることもできないけど。
でも、もしかしたら32ドルというお金で彼の人生が変わったかもしれない、その可能性にかけてみたかったな。
バスに乗って、家に帰って、家族と過ごして、ベッドで寝て、そんな当たり前のことを彼が取り戻すきっかけになりたかったな。
30年かかって習得した英語、私はこうやって英語を使うこともできるんだ、誰かを助けるために使うこともできるんだ、だったらそうやって使いたい、いてもたってもいられない思いでした。

まだ日本にはないと思われるMidnight Mocha Mintを飲みながら、タイムズスクエアのネオンを最後に記憶に焼き付けます。

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そう言えば帰国したら英検2次試験だった、とそれまで一切の準備をしてこなかった自分を反省するつもりが、出て来た言葉 は、

別に良いや、どうなったって。

だって、貧困や環境問題、同性愛者迫害などを目の当たりにしたニューヨークで、自分の無力さを認めつつも何かできることはないかとあがいたその直後に、お金をもらって私の英語だけを評価する試験官の前で、世界平和について話すの?
良い成績を残して、それで満足するの?
自分の話した内容に基づいて何のアクションも起こす覚悟もないくせに?
同性愛者の権利について話して、そして何かするつもりなの?
たかだか32ドル使って誰かを助けることもできなかった私が経済問題や南北格差について語るの?
32ドルって、英検受験料より安いのに。
How ironic. How symbolic.

何のための英語学習だったかな、そう考えたら、2次で良い成績残すって息巻いていたのが、自分のことじゃないような感覚で、一気に何かが冷めていくのを感じました。
私はどうして英語が話せるようになりたいと思ったのだっけ。
後悔でも、諦めでもない、ただの清々しい思い。
もうお終いっていう潔いお別れ。

それから何もしないで受験日を迎えました。
9:15の集合から10:15のテストまで、頭にあったのは、こんなに長い時間をかけて英語身につけたのに、たった一人を助けることもできない私、っていう残念な思いだけ。
この私の何を評価するんだろう、英検協会は。
点数は高い英語力のvalidationだけど、でも点数は他の何もvalidateしてくれない。
だったら私はそこそこの点数でも、私は英語を使って誰かの人生を変えたと胸を張って言えるようになりたい。

英語との関わり方を見直す時が来たようです。
勉強は続けるけど、いつか
I will get you on a bus home so let's go to the bus depo.
って言えるようになるために、そのためだけに学習を続けます。
より良い成績を、そんなことに固執していた過去との手切れ金は32ドル。
空港の募金箱に入れて来ました。

ニューヨーク、また来ます。

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