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新形式TOEIC解いてみたから。

記念すべき新形式TOEIC第一回目受験まで後20日を切り、「何をすれば良いですか」、そう聞かれることが多くなりました。

あのね、あなたと私ではこれまでの人生が全然違うでしょ、英語学習の経験もね、違うよね。
だから、私にアドバイス求めても、それが正常に機能するとは限らないし、自分にとって最適な学習法を探そうともしないで、語学の習得なんて無理だから。

とは言えないので、

「新形式の問題を一通り本番と同じ環境で解いてみたら?時間配分とか、エネルギーの使い方とか、体感できるよ」

と伝えると、

2時間通しで、ですか?
無理っす。時間ないっす。

だって。
もう受験するの止めたら?

新形式が発表されて、それから随分待たされてようやく教材が出始めました。
いつくかの模試を解いて私の感じたことを列記します。
あ、ここに書いてあること鵜呑みにして点数のびなかったとか、あのカリスマ講師、この超有名先生と言ってること違うじゃないか、なんていちゃもんつけられても、私責任取りませんから☆
だってサンプル数が圧倒的に少ない。仮設立てるにも少な過ぎて…

語学習得は自己責任です。

Part1
難化。
2006年の改定からだと、20→6問、1/3になっています。難しい問題が残されている。受け身の現在進行や受け身の現在完了の違いなど。高得取得者が落とす問題は残った。その一方で、みんなが正解できるような問題が減った。受験者数が増え、受験者の英語力も伸びたのでしょう。
語彙は「日本の英語教育でななかなか出会わないもの」が目立ちます。日常的に目にする、のに、英語での呼び名を知らないもの、は復習しておくといくつかの問題で助けられるかも。
語彙に関連し、出題のシチュエーションがよりsocialになりました。仕事のシチュエーションばかりではなく、近所付き合いとか、買い物とか、より生活色が強くなった。仕事で英語が必要だと言っても、近所付き合いはしなくちゃいけない。それにグローバル化って、アウトバウンドだけではなく、インバウンドも含まれます。日本にいても英語が必要になるシーンが多い、事実です。一部の人だけが必要なのではなく、英語がより私たちの日常に入り込んで来ている。
公式問題集のPart1サンプル写真も変わっています。他のパートにも共通していますが、所謂ホワイトカラーだけが住む世界ではなくなった。TOEICの世界で革命が起きたようです。

Part2
話者間の力関係がより平らになりました。聞かれたことに、「普通に」答えたらかなりの確率で正解になります。直前対策として、全問題、第一話者が言ったことに対して、すぐに応答を考える、がお勧め。テキスト不要、満員電車でもできるトレーニングです。
更に負荷をかけるなら、それぞれの選択肢に、元の問いかけを考える。「その製品は3年前に発売されました」が不正解の選択肢だったら、「この製品作って長いの?」という趣旨の文を。英語で。こういったトレーニングを重ねるとスピーキング力が伸びます。
私はこのパート、易化だと考えてます。理由は…Part3が難化したから。Part3で落とす問題をここで賄う、のです。

Part3
今回一番変更が顕著なパートです。2006年の改定時には、会話のやり取りA→B→Aに加え、A→B→A→Bが出題されるようになりました。が、この時、それぞれの話者の話すボリュームがコントロールされていたので、素材としての長さにあまり差はありませんでした。それが、今回の改定では、話者の話すボリュームも、回数もかなり違っています。「この人いつまで話すの…?」、加えて3人の会話もあるから「次は誰話すの?」、そわそわするようになりました。メンタル削られます。
これまでは、限られたやり取りと時間の中で会話を完結させる、どうしても人工的な、英語の教科書っぽい会話が多かったのに対し、今回の改定では、街中で録音した会話をちょきんと切り取って問題にした、そんな印象です。言い淀みとか、fillerの存在も納得です。
このパートとPart4では問題のタイプも増えました。「TOEICの勉強」して来た人よりも「英語に触れて」来た人のが圧倒的に有利です。話者の気持ちを推測する、とか、文脈で発言の意図を考える、とか、「共感力」が問われます。TOEICは言葉の試験ですから。背景知識も、その人に関する情報も何もない中で、その人の発言の裏にある真意を探るという作業は、自分の感覚を研ぎ澄ませ、「私だったら」とその人の置かれている環境に入っていくことです。これができない人はTOEICで点数を上げるのが難しくなった。
とは言え、もともと共感力低い人って語学習得に向いていない人ですから、今回の改定で、振るい落とされることが確定しただけ、ですけどー。身も蓋もない言い方すれば。

Part4
変わらず、かなー。
ホワイトカラー以外の住人がが増えたTOEICの世界でも、やはりオフィスや公共施設でのアナウンスは流れます。Part4には、「不特定多数向けのアナウンス」もあるので、例え対象がホワイトカラー以外の住人でも、言語のフォーマリティーは変わらず。ということで、一番変化が感じられなかったパートでした。
あ、ドキュメント見ながら聞く、というのもありますね、Part3と4に。Part7の音版。「試験」から
「情報処理」に更に近づきました。よりリアルに私たちの日常を反映するようになっただけ。
でも、これまでもレッスンにこういった演習は取り入れて来たし。留守電聞いて、内容を同僚にメールに認める、とか、ドキュメント読んで、その内容を同僚の留守番に残す、とか、複数のスキルを用いてTOEICと向き合う、そういったレッスンしないで点数伸ばすなんて無理だと考えているので。

気が向いたら、明日はreading sectionについて、です。